青き宇宙 AMASIAとオーガスト

先日買ったActive Planetsの1stアルバムAMASIAが素晴らしすぎて、オーガストに対して色々とインスパイアされたので書いてみた。

Active Planets 1st ALBUM『AMASIA』

Active Planets 1st ALBUM『AMASIA』


「AMASIA」基本的にはどの曲もRemixなのだけれど、新曲が2曲入っていてそれがどちらも素晴らしい。特に99.9% Blueは非常に気に入っている。聴いていると、まず浮かんでくるのは青色だ。曲名に青がついているという先入観もあるかもしれないが、それにしてもメロディという目には見えない要素でここまで青を表現していることに感心してしまう。ここで浮かんでくる青は99.9%ということで、残りの0.1%は、美琴のせつなさだったり、フィーナの優しさだったり、瑛里華の涙だったり、人それぞれ思い浮かんだものを当てはめると完成するようになっているActive Planetsの新曲としておきながら、個人的にはやっぱりオーガストに重ねてしまうのは仕方ない。


とにかく、青というのはオーガストを代表する色なのではないか。ブランドロゴにも使われているし、作品のタイトルロゴも7本中5本に青色が使われている。青は宇宙からみた地球というのをとても連想させる。それは、「夜明け前より瑠璃色な」をプレイした人なら殊更に感じられることだと思う。特にAMASIAの世界観の中ではジャケットでもそうだが、青=宇宙の方程式が成り立っている。ブランドカラーが宇宙というのは、非常にカッコイイし、SF的だ。


ところで、オーガストは平均点的な評価をされがちなのが非常にもったいないと思う。キャラクターがみんな可愛くて、かといって萌えに媚びきることもなく、きちんとシナリオにも起伏や考える余地を持たせている。これだけではっきり言って相当評価されるべきブランドだ。ちなみに、ここでの評価というのは単純に売り上げの数字で出てくるものではない。年間売上ランキングでトップに上がる割に、エロゲーを語る上で、議論に出てくることが少ないことに疑問を感じてしまう。全教科で80点をとることと、1教科でも良いから100点を取ること、どちらが難しいかはわからないし、どちらも非常に難しいことかもしれないが、基準値を生み出すようなブランドを評価する機構というのがもうちょっと備わっていても良いはずだ。某掲示板ランキングで上位に上がらないからといって、それだけですべてを判断することはできない、という主張でした。


気がついたらだいぶ話がそれてしまいましたが、「AMASIA/Active Planets」は本当に素晴らしい1枚。オーガストが好きだという人は絶対に聴いて損はないと思うし、オーガストをあまり知らない人でも、ぜひ聴いてその世界観の片鱗というのを感じ取って欲しいと思う。それで、もし作品に興味を持つことができれば、また一つ世界が広がるんじゃないかな。